仏事を営むー葬式・納骨
仏事とは
ご門徒におなりになると、寺の法要・行事などにご参拝・ご参加頂くことはもとより、
個々の仏事(お葬式、納骨、年忌法要、月参りなど)もさせて頂きます。
仏事とは、本来はお寺の法要・行事すべてをさしますが、
一般的にはお葬式や年忌法要、納骨法要、個別の永代経法要などをさしています。
他にも、仏前での結婚式や成人式、入学祝をすることもあります。
つまり、仏様の前で営まれるものは仏事なのです。
お葬式の意味
お葬式は身近な者にとってこの上なく悲しい別れの儀式です。
できれば、ご縁のあった方々とともに、故人を偲びつつ心を込めて営みたいものです。
永順寺では、お葬式は次のような意味もあると考えています。
死の意味の転換-往生(おうじょう)
お葬式はご本人にとってはどういう意味があるのでしょう。
浄土真宗では、お葬式を浄土に往生する節目の儀式ととらえています。
往生とは、浄土に往きて生まれるという意味です。
仏教は、死の意味を180度転換したのです。
「ですから、浄土真宗では「ご冥福を祈る」とはいいません。
「冥」は「冥土(めいど)」というように死後の暗い世界を意味するからです。
出遇いの場
親しき方との別れを、悲しみだけに終わらせないのが仏教のお葬式です。
お葬式は、親しき方のいなくなった世界を歩き始める出発点です。
教えとの出遇いの場でもあります。
死の悲しみを通してはじめて出遇える世界があるといえるでしょう。
悲しみを超えて(グリーフ・ケア)
それでも、身近な者の死を受け容れることは、容易なことではありません。
だから、臨終勤行(枕経)から始まり、通夜、葬儀、中陰、年忌法要という
一連の法事が営まれるのです。
儀式や法事は、深い悲しみ(グリーフ)によって心が壊れるのを防ぐ(ケア)と
同時に、教えとのほんとうの出遇いの時でもあるのです。
永順寺本堂でのお葬式のお飾り
納骨
共命塔(ぐみょうとう)
家族の形や生活・仕事の仕方が近年大きく変化してきました。
それに伴い、代々のお墓が維持しにくくなったり、新しいお墓を造りにくくなったという悩みを聞きます。そのような悩みにお応えできるよう納骨合葬墓・共命塔を、永順寺の墓地のある上高山寺霊園(JR大津駅より徒歩10分)に建立しました。
合葬墓と納骨墓
共命塔には、皆さんがご一緒に納骨される合葬墓(中央)と納骨容器で個別に納骨する納骨墓(両脇)があります。現在のお墓の維持が困難になられた方のご相談もお受けしています。一般の方のご相談もお受けしています。
右の写真が共命塔。
中央背の高い笠石の下が合葬墓、左右が納骨墓です。納骨墓には、
指定の寸法内の骨壺のまま納めることができます。
左にあるのは、納骨されている方の法名や家名を刻んだ石碑を建てる法名碑です。
共命塔は永順寺の代々のお墓の真横にあります。
右側が永順寺のお墓です。奥に見えるのが共命塔です。
毎月清掃して住職がお勤めします。納骨したきりではありません。
永順寺には、共命塔以外にも大谷本廟の永順寺納骨壇があります。
大谷本廟というのは、京都東山区にある親鸞聖人の御廟所のことです。
その横に無量寿堂という納骨所があります。
そこにも永順寺の納骨壇があり、納骨することができます。
(門徒専用)